(あまの かつのり)

中国太郎・江の川で川漁師をもう、えらい(とても)長い事やっとります。 最近は、鮎が少なくなって来ましたがねぇ。本当に美味しい鮎、腹のきれいな鮎にこ だわって漁を続けとります。えっと(たくさん)は、おわけできんですが、本当の鮎 の美味しさを知っていただきたいと、思うとります。

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ウチらが愛する“天野さん”ですけぇ

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桜江町にIターンして、驚いたことのひとつに、「人口の割にスゴイ人の出現率が高い!」と言うことでした。天野勝則さんも、そのスゴイ人の一人です。
天野さんは、「江の川最後の専業川漁師」とも言われ、彼の獲った鮎は、同じ江の川の鮎でも品質が高いと評判です。その秘密は、「鮎の腹が一番きれいな深夜に漁をすること」そして、天野さんの目で見て、「一定の大きさや品質の良いものしか商品にしない」というこだわりがあるからです。
だから「天野ブランドの鮎」として、全国各地からオーダーが殺到し、実は中々手に入らない貴重な鮎でもあるのです。更には、この鮎を使った加工品「焼き鮎」「苦ウルカ」「子ウルカ」なども、これまた、こだわりの漁師ならではの絶品。
ある時、天野さんが言いました。「かわべさん、同じ鮎でもね、季節によって味が違うから、それぞれに合った料理法というのがあるんよ」と。鮎の食べ方といえば、塩焼きくらいしか思いつかない私は、天野さんの口から飛び出す、様々な鮎メニューに思わずゴックン!「このままでは、地域から消えかねない川漁師の鮎メニューのレシピを後世に残さねば!」という使命感と、「一度でいいから全部食べた~い」という、食いしん坊っぷりで、天野さんにすべて再現していただき、それを映像で記録することとなったのです。
※詳しくは…【川漁師が伝える季節ごとの鮎料理】ビデオ

ayu-mureru.gifところで、天野さんのスゴサは、これだけではありません。なんと、60になってから始められてという絵画においても、日仏の現代美術家が集う「カンヌ国際芸術祭」で、『黄金の翼賞』を受賞されたり、世界各所でも高い評価を受けているのです!!


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「江の川最後の専業川漁師」。
天野勝則さんという素晴らしい漁師の方がいらっしゃるという事は前々から存じておりましたが、お会いするまでは、「強面で、真っ黒な顔に深い皺が刻まれて、川漁の事などを気軽に質問できないような、こわそうな方」と勝手に想像をしておりました。けれども、実際の天野さんは、「おしゃれなソフト帽に、品の良い服装。そして優しい顔からこぼれでる笑顔」と、あまりにも、ワタクシのイメージとは、かけはなれていらっしゃり初めてお会いしたときは、《目の前にいるこの方が、本当に天野さん??》と驚いた程でございますのよ。
普段の天野さんは、川の事、漁の事を気さくにお話ししてくださる、とても柔和なお人柄ですが、ご自分のお仕事に対する厳しさは、もうハンパではございません。天野さんといえば、独特な鮎の漁法が有名でござぁますけれども、焼鮎やウルカ作りのこだわりも、これまた、なんともまぁ素晴らしいんですのよ。江の川広しといえども、右に出る方はいらっしゃらないのでは、と思うほどざんすの。
中でも、このあたりでも珍しい『子ウルカ』は、鮎の白子と卵を漬けたもので、そのトロリとした舌触りに、卵のツブツブ感を味わえ、お酒がどんどんどんどんすすんでしまう逸品で、もちろん私の大好物でございます。
毎年予約しているお客様も大勢いらっしゃりで、今年はワタクシが買える分があるんだろうかと、年末近くになるといつも気が気じゃないんですのよ。贈答品としても大変人気商品なんですの。
また、画家のお顔もお持ちの天野さんでございますけれども、そのお人柄を現わしたかのように、やわらかなタッチと繊細な色合いの水彩画は、川に生きる川漁師の目を通して、ワタクシどもの知らない、江の川や動物達の世界へと誘ってくれますのよ。機会があれば、ぜひ一度ご覧くださいませね。





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