その昔、嘉久志に石見の甚五郎あり、とまで云われた清水巌(1733年生)が数々の名彫刻品を世に残しています。現存する巌の彫刻の精緻な技巧は高く評価され、特に根付は「石見もの」と称して今日では海外まで知られています。この伝統の技を受け継ぎつつ、彫刻を志す者として自我の造形を築きたく素材の持ち味を活かす作品創りを心掛け、一彫りひとほりに託しています。また、この石見根付の芸術文化を次世代に伝えたいと切に願っております。